生活改善

限りある時間の使い方

読む目的

・4000週間という短い人生について見直すため

・どんな生き方をすべきか参考にするため

今日から実践したいtodo

・「解放リスト」と「固定リスト」を作る

※解放リスト:自分のやりたいこと、成し遂げたいことを全て書き殴ったリスト。

 固定リスト:解放リストから重要事項を厳選して作るリスト。最大10個まで。11個以上はNG。

・やるべきことや目標を全て達成した際の万能な未来を捨てて、今この瞬間も楽しむ。

最大の気づき

時間によって測られる自分の有限性を、現状を受け入れる必要があること。

今日や明日という日は理想的な未来に辿り着くための単なる通過点と捉えて今を捨てて、いつか来る黄金の未来に期待する、大抵それはほぼ現実不可能なことが多いから、もう一度見直して自分の有限性に向き合うべき。底なしのバケットリストをこなした先に完璧な未来が待っているという幻想を捨てる。

なぜなら、どんなに生産性にこだわってもできることは限られている。

だからこそ、未来だけでなく、かけがえのない今この瞬間にも目を向けて、楽しく深く生きるべき。

明日死ぬかもしれないのだから。

ベスト名言

底なしのバケットリスト

コントロールできない不安感から、逃れるために本質的な解決策でなくても、その場を最速でどうにかしようとする

メモ

1.時間に追われるのはなぜ

・ベルトコンベアで流れてくる容器に入れる感覚で時間に追われる日々

・昔は時計がなかったが、農民たちは輝く瞬間を体感していた。それは時間を超越していた感覚で深い時間を生きる感覚に陥る。

・皆で協力して大きなもの得るために時計発明。

しかし、生活そのものだった時間を使うようになり、今を生きられなくなった。喜びなき切迫感。もっとやねばという焦り。

・生産性オタクのおとし穴

何らかの現実を直視することから避けるために、日々タイムマネジメントにしがみ付いて最重要でないタスクをこなしている

(自分はなんにために生きている?根本的な変化必要じゃない??)

→時間支配は時間のなさにストレスを覚える 人間的制約から逃れると空虚で不満だらけの人生になる

本当に大切なのは時間支配でなく、コントロールできない世界に飛び込むこと。

全部は無理、できることだけやろうぜ!

2.効率化ツールが逆効果

・1度きりの人生が全てになった現代

常に不安と焦燥に駆られながら、不可能な量のタスクを抱える

人生を可能な限り多くの経験で満たした方がいい

・タスク処理能力は無意味

やればやるほど増える。再現はない。効率を上げることでなく、全てをこなす誘惑に勝ち本当にすべきことの選択

・便利さがうばうもの

スムーズでないことの人間らしさ。心身の健康やコミュニティの健全さを保つ

手紙の温かさ。不便なことをするからこそ生まれる価値、ライブ感、温もり

・底なしのバケットリスト(やりたいことは無限にある)

3.時間があるという前提を疑う

・人間が存在するということは時間的に存在すること

・そもそも借り物の時間

限られた時間を骨の髄まで実感した時、人生に生まれる新たな奥行き。

幸せというよりよりリアルな人生になる。

・本当はなかったかもしれない時間

→自分が何かをしていること自体が奇跡、故に感謝を覚える

選択できることの奇跡を実感する。「失う不安」より「捨てる喜び」

4.可能性を狭めると自由になる

・多すぎるバケットリスト

・時間を有効的につかうために

①自分の取り分を先にとっておく

本当にすべきことを1日の最初の1時間に行う(できることは限られているから)

②同時進行の仕事は3つまで

始めたことをやり遂げる+中途半端なプロジェクトを増やさないために

③優先度「中」を捨てる

適度に魅力的な選択肢、そこそこ面白い仕事、まあまあ楽しい友人関係。に「ノー」と言える重要さ。

・完璧主義者は現実を直視できない

自分の可能性を捨てきれずにタイムマネジメントに走る。

結果、本当に大事なことを先延ばしにする。

現実を見て、トレードオフに直面すべき。

・選択肢から思い切って選ぶことの重要さ

無限に広がる可能性を封印して、進むべき方向を1つ決めてそこへコミットする。

=「捨てる喜び」

5.注意力を取り戻す

・注意力は有限

外部刺激に流されないようにする力が必要

⇄テック企業が中心となり、アテンションエコノミー社会が刺激してくる現代

注意力を叩き壊して、時間を有意義に使おうとすることを阻害してくる

・敵は内部にいる。限りある人生を生きることから逃げるためにSNSなどの気を紛らわせてくれる何かを求めているのである。

6.本当の敵は自分の中

・万能でない自分を受け入れること。

・やりたいことをやりたくない理由

ものすごく重要でやらなければいけない活動が、なぜか急にひどく退屈に感じられて、一瞬も集中できなくなる。それは我々の有限性にある。自分の有限性が目の前に突きつけられているということ。「目の前の物事をコントロールできないという退屈」に直面した時の禁忌反応が退屈。そのささやかな苦痛から逃れるために、無意識のうちに注意力散漫になり、注意を紛らわしてくれる親密な邪魔者(snsなど)の手伝いをする。

→思い通りにならない現実を受け入れて、覚悟を決めて、目の前の苦痛に集中する。そうすると、苦しみの根源から解放され、地に足がつき、現実のさまざまな制約に苦しみを覚えなくなる。

7.時間と戦っても勝ち目ない

・未来を確実なものにしたいという願い=自分の限界を認めようとしない

→イライラ不安。その努力が成功するかどうかを今この時点で確実に知りたいと思う心理→計画を立てることは素晴らしいが、「未来は確実に思い通りにいかないという事実」を受け入れるこは必須。未来をコントロールしようとすることは無意味である。今ここにいる自分は思わぬ偶然が積み重なった結果である。偶然の力を認める。

・計画を立てることは人生を有意義に生きるために欠かせないし、他人に対する責任を果たすためにも欠かせない。しかし、それを確実な実態であると思い込まないことが必要。支配できない。現時点での意思表示であり、自分のささやかな影響力でどう働きかけるかということ。未来側はそれに対して応じる義務はない。

8.人生は「今」ここにしかない

・時間の道具化

今日や明日という日は理想的な未来に辿り着くための単なる通過点。

人生の本当の価値はどこか遠い未来へ置かれ、そしてそこへ辿り着くことは一生できない

・あらゆる瞬間は最後の瞬間

「これが最後」と気づかずに過ごしてしまう。(友人と深い話をしたり、恋をしたり、)

この貴重な瞬間をいつかの時点のための踏み台にしてぞんざいに扱う

・今この時を生きることから逃げる

人生の本当の意味は未来のどこかにある。いつか全て報われて何も思い悩むことがない黄金の幸福時代が来ると信じれば、気まずい現実に直面しなくて済む。先送りによって、自分がやっていることの意味を生産する必要がない。

・今を生きるとは、今ここから逃れられないという事実を、ただ静かに受け入れること

今を切り離して評価しようとしない。

9.失われた余暇を取り戻す

・休めなくなった現代人

何もせずにのんびりすることが目的だった余暇が、休みの日も将来に備えて投資してないと、気分が落ち着かない

理不尽なまでの生産性への執着、怠惰嫌悪、禁欲と自罰で自らの高潔さを証明しないと、廃車の烙印を押されそうで不安

周りの人が働いている中で、自分だけ立ち止まるのは簡単ではない。

・何のためでもないことをする

今この時の価値を失っていた。

非目標性の活動。活動そのものを楽しむ。

→目標思考の人間にとって、趣味に生きるのは何だか居心地悪い

無益なことを追求する時間。何も気にせず下手くそなことを楽しむことで心が洗われる。

10.忙しさへの依存を手放す

・忙しさの依存

現実を思い通りに動かしたいという傲慢な態度は苦しみを引き起こす

Ex)現代人が読書できないのは、時間をコントロールしたいという傲慢さを許さないから

→待つことによる耐性の低下、人はもっと早く動くことに夢中

・世界の加速についていかないと置いて行かれる不安、社会全体が忙しさを推進している

・自分の無力さを認めて不可能を可能にしようとする無駄な試みを放棄する

→不安を抑えつける努力をやめた時、解放される=忍耐

11.留まることで見えてくる

・忍耐が強みになる場面が増えた

誰もが急ぐ社会では、急がず時間をかけることができる人が得する

大きなことを成し遂げられるし、結果を未来に先送りすることなく、行動そのものに満足

感を覚える

・「わからないという不快感に耐えることで、解決策が見出せる」

コントロールできない不安感から、逃れるために本質的な解決策でなくても、その場を最速でどうにかしようとする

→忍耐力を発揮すべき

・忍耐力を発揮するためのマインド3つ

①「問題がある」状態を楽しむ

自分が取り組むべきものがある、楽しさ。人生に問題がなければ、味気ないものになる

②小さな行動を着実に繰り返す

1日の成果が少なくても、長期的に成果が出る

成果を焦らないこと。

※たとえエネルギーが溢れていても、決めた以上はやらない。

→終わらない状態への不満や、生産性が上がらないことへの焦りだから

③オリジナルは模倣から生まれる

人真似だと言われても、挫けずに積み上げて、粘り強く技術を磨き、経験を積む

刺激的で独創的なことに挑戦すべきプレッシャもある。しかし、辛抱強くみんなと同じ道を歩んできた人だけがたどり着ける、豊かで独創的な境地。まずはそこにじっと立ち止まる。かけがえのない成果を手に入れるためには、たっぷりと時間をかけることが必要。

12.時間をシェアすると豊かになる

・時間は「ネットワーク財」他人と一緒に時間を使って過ごすことは素晴らしい。

・現代人は人と時間を共有することを忘れている

時間の価値は量で決まるのでなく、大切な人と過ごせるかで決まる。

・共に過ごすことの強さ

他者とのシンクロは異次元への扉を開く。静かな一体感と目的意識に包まれる

自分よりも大きなものに属している感覚。集団で知恵を上げる時、時間の濃度と強度が増し、、エクスタシーに包まれる

・個人主義の弊害

以上経済によって個人主義精神が広まる。社交の時間をバラし、時間のリズムを破壊した。家族揃って食事、友人をフラッと訪ねることが難しくなった。

時間はあるはずなのに、人と一緒に過ごせない。お互い切り離された生活を余儀なく

13.ちっぽけな自分を受け入れる

・平凡さを超越しようとする私たち

並はずれたことをやろうという抽象的な過剰、何もかも片付いた後に得られる遠い未来

・宇宙的療法

我々の4000週間を歴史の中でクライマックスだと捉えがちだが、宇宙からしたらちっぽけ→自分が無価値であることに気づくべき、非現実的なハードルからの解放

→自分に与えられた時間をそのまま使う。くだらないと思っていたことが大きな価値のあることかもしれない、宇宙を動かす神のような幻想を捨てて、地に足つける

14.暗闇の中で一歩踏みだす

・終わらない準備期間

もっと生産性を上げれば、他人を失望させず、高い業績を出せる。=時間を支配するという幻想→うまくコントロールできず、未来への不安・不確かさを覚える

・幻想を捨てることで未来が見える

私たち自身である、「時間と空間」を完全に受け入れることは、敗北であり、幻想の万能感を捨てること。やるべきことは終わらないし、何かを捨てることは避けられない、それを受け入れる。

→有限性の問題から逃れられないこと自体に問題はないという安心感。そこから自由が生まれる、深い平穏。

・人生を生き始めるための5つの質問

①生活や仕事の中で、ちょっとした不安に耐えるのが嫌で、楽な方に逃げてないか?

決断をする時に、自分が大きくなれるか、小さくなれるか。不快で才能のなさが露呈しても成長を目指す。

②達成不可能なほど高い基準で、自分の生産性やぱフォーマンスを判断していないか?

いつかできるようになるという、偽りの安心感。できないことを受け入れて、できる重要なタスクから始める

③ありのままの自分でなく、あるべき自分に縛られているのはどんな部分?

承認得ても安心はない。認められなくてもここにいていいということを認識する。

プレッシャーから解放され、自分の強み弱み情熱才能を認め、導かれるまま進む。

④まだ自信がないからと尻込みしている分野は何か?

みんな手探りだからやれ。今すぐ知識技術足りなくてもやれ

⑤もしも行動の結果を気にしなくてよかったら、どんな風に日々を過ごしたいか?

結果を残さなくてもいいという思いが仕事の純粋な楽しむへつながる。

それしかできないことする

・個人の人生とは「自ら切り開いていく道であり、誰も通ったことのない道」

・正解がわからなくても、超人的な成果が残せなくても、自分に与えられた時間をしっかり生き、限られた時間と能力の中でやれることをやったかどうか

僕達に希望は必要ない

・希望を持つとは、外部的要因に頼ること。

どう考えても大丈夫ではない現実を直視して、完璧を望み自己中心的だった自分んを殺す。他人の目を気にして、期待に応えることばかり、ビクビクしている自分を殺す、文明化された工場で製造され刻印された自分を殺す。

どこまでも効率的で万能で完璧な人間になることを無理だと認め、自分にできることから取り掛かろう。

時間の有限性を受け入れるための実用テクニック10個

1「開放」と「固定」のリストを作る

開放リストには、抱えているタスクを全て自由に突っ込む。その中から10個を固定リストへ移動させる。上限は10個。開放リストのタスクは全てやる必要はないし、やろうと思ってはいけない。重要な固定リストのタスクへ集中する。時間制限を設けて、時間の制約を意識して賢く行動する。

2先延ばし状態に耐える

多くのことを先延ばしにした状態を許容しながら、やると決めたことを一つだけ粛々とやる。不安を鎮めるためにいろんなことに手をつけない。重要なことにだけ取り組み、着実に成果を出す。

3失敗すべきことを決める

戦略的に失敗する。何かを得るために1つのタスクへ集中し、他は失敗してもいいと計画

4できなかったことではなく、できたことを意識する

何もかもやり遂げようとすることは終わりがなく、自己嫌悪や落胆に陥るので、できた小さなことへ目を向ける。小さな勝利を経験してモチベーションを高める

5配慮の対象を絞りこむ

自分が配慮、集中しないといけない問題を意識的に選び取る。限りある配慮を集中的にやるべきことに注ぐべき。SNSは間違ったことを気にさせる

6退屈で、機能の少ないデバイスを使う

スマホを魅力的でない仕様にして、自分の注意を逃さない

7ありふれたものに新しさを見出す

脳の処理する情報量が少なくなると、時間の流れの速さを感じる。新しい経験情報を取り入れるべきだが、それは、逆効果になりがち。日々の人生に深く潜り込み、日常の内側に新しさを見つける。普段の解像度を2倍の解像度で経験する。

8人間関係に好奇心を取り入れる

誰かと一緒にいて、面倒臭いとか退屈だと感じたら興味を持ってみる。他人と一緒にいると予測不可能なことが起こる。好奇心を味方につけるじょとで、相手の行動を自分の基準でこうすべきと判断せずに、ニュートラルに受け取れる。

9親切の反射神経を身につける

親切な行動を思いついたら後回しにせずに、即座に実行する。(目の前の仕事がひと段落したら、十分な時間ができたら、それで結局やらなくなる。)親切な行動は自分を確実に幸せな気分にしてくれる。

10何もしない練習をする

何かしていないと気が済まない、その結果急ぐ必要のないことやってしまう。周囲の出来事に対して干渉したいという欲求を抑えて、何もしない自分の時間を自分のために使う。現実逃避のために何かをせずに、心を落ち着かせて、自分の限られた時間をじっくり味わう。

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